vol.137「数次先迄に遡ってサプライヤを特定するソリューションの登場か!?」
vol.137「数次先迄に遡ってサプライヤを特定するソリューションの登場か!?」
【今週のトピックス】
サプライチェーンリスク管理等でサプライヤのサプライヤ、またその先の
サプライヤといったサプライチェーンを遡る形で自社のサプライチェーン
の中に含まれている企業を把握したいと考えた事はありませんか?
これまではそうした場合、自社と直接取引している一次サプライヤに対し
調査票を送る位しか方法がありませんでした。この方法では必ずしもそれ
らのサプライヤが回答に協力してくれる訳でもなく、回答があってもその
サプライヤの先の二次サプライヤ迄に留まってしまっていました。
どうやら、こうした課題を解決する企業が出てきたかもしれません。弊社
では現在サプライチェーン調査に関する具体的な案件が無いためその企業
のHP上で確認しただけですが、FRONTEO社のサプライチェーン解析ソリュー
ションがこうした課題の解決につながりそうです。
このサプライチェーン解析ソリューションは投資家情報や有価証券報告書
等の公開情報から得られる情報を元に、対象企業の取引関係の可能性を示
すというものです。
公開情報のみでどれだけの網羅性があるのか、何社の企業情報を保有して
いるのか公開されていませんので分かりかねますが、同社が例として挙げ
ているテスラのケースでは、テスラのEV製造に関わる5次サプライヤ迄遡
り、主要な取引先として1万3428社の推定サプライヤーを抽出したとの事
です。
このソリューションがあれば、サプライヤ選定時にサプライヤ各候補のサ
プライチェーンを解析し、ボトルネック企業がその候補サプライヤのサプ
ライチェーンに含まれていないかといった確認できそうです。
サプライチェーンの深堀調査やサプライチェーンリスクマネジメント体制
の構築といった案件が出てきた時には是非話を聞いてみたい企業です。
2023.9.1