logo

ナレッジ

vol.119「セブン―イレブン・ジャパン/ 取引先協力工場の品質管理DX推進」

週刊 戦略調達
  【今週のトピックス】 「セブン―イレブン・ジャパンの取引先工場が挑む品質管理DX(デジタル変革)が成果を上げつつある。弁当・総菜をつくる工場の衛生管理や品質管理に関するデータをタブレットのアプリに入力してクラウド上に集約。紙の帳票と手作業に頼っていた点検作業や管理業務の効率化を図り、トラブルの未 ...
当社は支出管理(スペンドマネジメント)・戦略調達(ストラテジックソーシング)・最適購買を支援するソリューション群ならびにこれら業務のマネジメントノウハウと中国・アジア・米国・欧州・中南米をカバーするグローバルソーシングネットワークとを基に1)支出管理並びに調達購買マネジメントのアウトソーシング 2)支出管理・調達購買関連システム導入 3)貴社のグローバル最適購買実現などの支出管理・調達・購買・SCMに関わるプロフェッショナルマネジメントサービスを提供しています。それらのサービスを通じて貴社の「最善の支出管理・調達・購買」を実現することにより、調達購買コスト・物流費用・経費の削減や外部支出ならびにサプライチェーンマネジメントに対する効果の最大化による貴社の競争 ...

vol.119「セブン―イレブン・ジャパン/ 取引先協力工場の品質管理DX推進」

 

【今週のトピックス】


「セブン―イレブン・ジャパンの取引先工場が挑む品質管理DX(デジタル
変革)が成果を上げつつある。弁当・総菜をつくる工場の衛生管理や品質
管理に関するデータをタブレットのアプリに入力してクラウド上に集約。
紙の帳票と手作業に頼っていた点検作業や管理業務の効率化を図り、トラ
ブルの未然防止にも役立てている。(中略)


セブン―イレブン向けの弁当や総菜、サンドイッチなどの日配品をつくる
176の工場のうち8割に当たる139工場が2023年3月までに導入した。(中略)」
出所)玉置 亮太「セブンが協力工場と挑む品質管理DX、20年来変わらぬ
アナログ現場を変革」『日経クロステック/日経コンピュータ』2023年
3月29日 (https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20220720&ng=DGKKZO62740170Z10C22A7EA1000
閲覧日:2023年4月11日)


記事によりますと、この品質管理DX導入プロジェクトはセブン―イレブン
が同社の協力工場を組織化した日本デリカフーズ協同組合管理(NDF)を通
じてメーカ各社に一つの品質管理ツールを推奨、各メーカがそのソシュー
ションベンダと契約して導入したとの事です。


セブン―イレブンが社外のサプライヤの現場にまで踏み込んで品質管理DX
に力を注ぐのは、弁当・総菜が売上の中で大きな割合を占める主要カテゴ
リーである事に加え、「SNS(交流サイト)の普及や浸透で『今までは見
えなかった現場の情報がどんどん外に出るようになった』ため、(品質)
トラブルが経営に与える影響は格段に増した。(出所:同上)」という問
題意識が背景にあります。加えて、「工場の現場はいまだにアナログで非
効率。なおかつデジタルの専門人材は不足している。(出所:同上)」と
いった事もあり、DXの様な変革はサプライヤのみに任せていてはなかなか
進まないといった背景もあります。


同社の協力工場は全国に65社176工場ありますが、「そのうち92%がセブ
ン-イレブン向けの商品のみを扱う工場」という事もこうした密な関係を
築く要因となっているかもしれません。
出所)青山 誠一同社取締役 執行役員 商品本部長 兼、物流管理本部長 兼、
QC室管掌「企業や市民団体の食への取り組み 株式会社セブン-イレブ
ン・ジャパン」『NPO法人 食の安全と安心を科学する会HP』
(https://www.nposfss.com/cat5/7eleven.html 閲覧日:2023年4月11日)


現在、DX・ESG経営と社会的責任のある調達の推進・インフレ対応等、サ
プライチェーンの大きな変革が求められています。貴社におかれましても
自社の戦略カテゴリーにおいて主要取引先が中小企業というものについて
はサプライヤの対応を待つのではなく、率先して変革をリード・支援する
必要があると考えます。


2023.4.14

©2024 Samurai Sourcing, Inc.  All rights reserved.