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vol.62「DXを阻害するのは社員の不安」

週刊 戦略調達
  【今週のトピックス】   DXの阻害要因として社員の不安が挙げられています。NPO法人ITスキル研究フォーラム(iSRF)が毎年実施している、ITエンジニアのスキルと意識を調べる「全国スキル調査2021」と一般企業のDX推進担当者や事業企画担当者などを対象とした「DX意識と行動調査2 ...
当社は支出管理(スペンドマネジメント)・戦略調達(ストラテジックソーシング)・最適購買を支援するソリューション群ならびにこれら業務のマネジメントノウハウと中国・アジア・米国・欧州・中南米をカバーするグローバルソーシングネットワークとを基に1)支出管理並びに調達購買マネジメントのアウトソーシング 2)支出管理・調達購買関連システム導入 3)貴社のグローバル最適購買実現などの支出管理・調達・購買・SCMに関わるプロフェッショナルマネジメントサービスを提供しています。それらのサービスを通じて貴社の「最善の支出管理・調達・購買」を実現することにより、調達購買コスト・物流費用・経費の削減や外部支出ならびにサプライチェーンマネジメントに対する効果の最大化による貴社の競争 ...

vol.62「DXを阻害するのは社員の不安」

 

【今週のトピックス】

 

DXの阻害要因として社員の不安が挙げられています。NPO法人ITスキル
研究フォーラム(iSRF)が毎年実施している、ITエンジニアのスキルと
意識を調べる「全国スキル調査2021」と一般企業のDX推進担当者や事業
企画担当者などを対象とした「DX意識と行動調査2021」とのの調査結果
によりますと、自社でDXを推進していると回答した926人のうち「答えた
くない」を除いた680人を年代別に分析すると、20代後半~40代後半でDX
に不安を感じる人が6割近くに上りました。


926人が感じる不安の種類別で最多なのは「分からないことが増えて追い
付けなくなる」の21.8%。一方「慣れないことが増えて仕事で失敗しや
すくなる」など2位以下の項目も一定の回答があります。
出所)神田 武、高橋 範光、鈴木 重央、池田 拓史、山之下 拓仁、市川
拓実、木本 将徳、板谷 成祥、松尾 翔 ITスキル研究フォーラム「1000
人調査で判明、DXをむしばむ『不安』社長が知らない一般社員と管理職の
不安、DX推進を阻むその正体」『日経XTECH』、2022年1月26日
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01923/012100001/?P=3
閲覧日:2022年2月6日)


弊社はDXは不可避と考えます。これは調達購買業務も例外ではありません。
人が変化に不安を感じるのは当然ですが、漠然と不安を抱えていても何の
助けにもなりません。変化の方向性を見極める事で、その不安を払拭しま
しょう。


弊社では調達購買のDXは以下の3つの方向で進むと考えています。
1. 調達購買各業務でのITツールの利用
2. 調達先の要件にDX対応が求められる
3. 調達カテゴリーの変化


1. 調達・購買業務のDX化
支出分析/見積依頼・取得/契約交渉・締結/発注・検収/請求・買掛管理/
サプライヤ情報・パフォーマンス管理といった各業務でのITツールの利用
が進むと考えられます。コロナ禍の影響もあり、対面での打ち合わせが減
り、Web会議に置き換わるでしょう。工場査察もリモートで対応せざるを
得ない機会が増え、難度が上がると考えられます。これらはツールの話で
あり、不安がらずに、マニュアル等を読みながら使って頂き、慣れていく
しかないと考えます。


2.調達先の要件にDX対応が求められる
DX化はサプライチェーン全体でのDX化を迫っています。そのため、デジ
タル化への対応はサプライチェーンを構成する個々のサプライヤにも求め
られます。すべてのサプライヤをデジタルなサプライチェーンに組み込ま
なければなりませんので、貴社の調達方針によりますが、デジタルのコミュ
ニケーションに対応できないサプライヤは、どんなに他の評価項目に優れ
ていても外さざるを得なくなるかもしれません。


3.調達カテゴリーの変化
DX化は貴社が必要とする調達品にも変化を生じさせます。一つは事業のDX
化に伴う調達品の変化です。例えば、自動車や家電で言えば、制御ソフト
ウェアへの調達金額のシフトがあります。小売や飲食・宿泊等の店舗・施
設でもIT・デジタル化が進み、そうした機器・アプリケーションやそれら
の保守・修理への支出金額が増えています。もう一つの変化は、あらゆる
業務でDX化が進みますので、それを推進するための機器・アプリケーショ
ンの調達が求められる事になります。


上記の内、1.調達・購買業務のDX化は確かにツールへの対応が必要です
ので仕事のやり方が変わります。しかしながら、2,調達先の要件にDX対
応が求められる・3.調達カテゴリーの変化はこれまでの調達業務の進め方
が変わるものではありません。2は仕様の変更、3は担当サプライ市場の変
更にすぎません。そして調達購買のDX化のウェイトの多くは2と3とになり
ます。


この様に考えれば、調達購買業務のDX化はそれ程不安に思うものではない
と考えられるものではないでしょうか?新しい仕様や新しい調達カテゴリー
への対応は貴方が調達購買機能の価値を示す良い機会です。この様に調達
購買のDX化を前向きに捉えて、恐れずに進んで頂ければと存じます。


2022.2.18

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