vol.95「選外の見積依頼先にフィードバックを」
vol.95「選外の見積依頼先にフィードバックを」
【今週のトピックス】
貴方は相見積を行った時に選外の見積依頼先にフィードバックをしていま
すか?弊社はサービスを外販しているので、提案・見積を提出する機会が
多々ありますが、かなりの数の案件でもともと案内されている意思決定日
に連絡がなく、結果・フィードバックを求めても何ら回答が無い事があり
ます。
先方は色々な業務を抱えていて、選外のサプライヤに対応している余裕が
ないのかもしれませんが、この様な対応をしていると結果的にコスト高を
招く事になると考えます。
品目毎にサプライヤの得意分野が若干異なり、最善の調達購買を進めるに
は多くのカテゴリーで複数のサプライヤを必要としており、1社だけと取
引していれば良いというものは非常に少ないと考えます。競争環境の構築
や近年のサプライリスクマネジメントの観点からも複数のサプライヤとの
取引が求められています。
提案・見積にはサプライヤの工数が掛かっているので、そうした誠意の無
い買い手企業からはサプライヤは離れて行ってしまいます。弊社ではフィー
ドバックの無い会社から別の案件で見積依頼が来ても、恐らく、前回フィ
ードバックが無かったのは既に取引先が決まっており、社内ルールで相見
積が義務付けられている等、社内を説得するためだけの当て馬見積の取得
が目的と判断し見積辞退をしています。
弊社はこの様に半分はサプライヤの立場で仕事をしており、サプライヤの
気持ちも分かるので、弊社が提案・見積取得を行う場合には選外のサプラ
イヤにも必ずフィードバックをする様にしています。特に、選外にはなっ
たものの選定社と価格が近い等ある程度の競争力を有するサプライヤには、
選定社の価格が明らかにならない様に数%の下駄を履かせた上で、「次回
の案件で貴社が選定されるには、今回の案件を例とすると〇〇%以上の価
格低減が必要となります。」という形でコスト低減目標を伝え、次回以降
のサプライヤの奮起を促しています。
もし、貴方が選外の見積依頼先にフィードバックをされていないのであれ
ば、これからはされる事をお勧めします。
2022.10.28