サプライチェーンマネジメント

対話型電子見積で用いられている組合せ最適化演算技術は、SCM(Supply Chain Management、サプライチェーンマネジメント)で直面する諸問題の解決に、応用されています。その応用例の一部をここにご紹介します。

(1)一式発注と分割発注の峻別
例えば、素材と加工を一式でまとめて発注した場合と、分割して別々の会社に発注した場合とで、何れがコスト低減につながるか判断に迷うところですし、実際にどちらの判断が正しいかは、ケースバイケースで異なります。見積を取得する際には、仕様を明確にする必要があり、また、異なる発注方式で見積を取得する場合には、見積取得や評価の手間が非常に煩雑になるため、通常はどちらか決め打ちで見積を取得するのが殆どです。

対話型電子見積ならば、このような場合には、素材と加工を分割するなど、調達単位を細かくした上で、見積・入札参加者から分割発注した場合と一式で発注した場合のそれぞれの単価を提示してもらいます。その上で、貴社の評価シナリオに応じて、品目単位で一式で発注した場合、素材と加工を分割して発注した場合、分割して発注した場合のそれぞれの最適なサプライヤの組み合わせを瞬時に判断して、実際のトータルコストが最小となる発注単位を決定します。

(2)支給の可否の判断
素材を支給すべきか否かの判断も、一式発注と分割発注を峻別するやり方と同様です。支給対象材とそれ以外に調達単位を分け、支給対象材については、サプライヤからの見積の他に、貴社の支給価格を評価モデルに加えて評価させることで、対話型電子見積が、貴社の評価シナリオに応じて、実際のトータルコストが最小となるよう、品目単位で支給すべきか支給すべきでないかを算出します。

(3)内作か外作かの決定
材料や部品、一部のプロセスを内製するのか、外注するのかというのも、サプライチェーンマネジメントの中で判断に迷う点です。対話型電子見積では、これらの検討対象材とそれ以外に調達単位を分けた上、見積評価モデルに貴社のそれらの内部コストを加えて評価することにより、それらを内製すべき外注すべきか、外注するのであれば、どこが最適かを、実際のトータルコストが最小となるような組み合わせで回答します。

(4)最適なサプライチェーンネットワークの構築
工場から需要地まで、在庫拠点を幾つ確保し、どの輸送モードを用いて届けるのかという物流問題にも、対話型電子見積は、その威力を発揮します。それが、グローバルソーシングになれば、代理店手数料、港湾料金、荷役料金、保険料、関税、荷受地までの陸上運賃など、考慮しなければならない要素が多く、尚更です。

近年は、お客様のロジスティクスの全体もしくは一部を一括して請け負い、こうした問題を考慮した上で、貴社にとって最適なネットワークを提案しますとするサード・パーティー・ロジスティクス (third-party logistics、3PL) と呼ばれる、アウトソーシングサービスが出てきておりますが、果たして、その提案するネットワークが最適であると、貴社はどの様に判断されるのでしょうか?

3PL会社には何らかの倉庫や運送など物流資産・機能を所有する所が多く、なかなかお客様の立場になって、各物流会社を選定することができません。また、3PL会社の提案が貴社にとって最適であるという評価能力があるのであれば、貴社自らが物流ネットワークをデザインし、各物流会社を選定、マネジメントした方が、3PL会社を使うよりも効果的でしょう。

この物流ネットワークの最適化で、現在、弊社が手がけている最も進んでいるやり方は、貴社には需要情報を複数の3PL会社に開示して頂き、それら3PL会社にそれぞれが最適と考える物流ネットワークを、対話型電子見積を通して提案して頂きます。対話型電子見積は、それらの提案を自動的にモデル化し、貴社の需要シナリオに応じて、各社の提案の良い所を選りすぐり、保管、運送、荷役のトータルコストを最小化する、貴社にとり真の最適な物流ネットワークを再構築します。

(5)生産-在庫-物流のアロケーションの最適化
日常のサプライチェーンマネジメントの中で、重要な意思決定は、都度、需要に対して、購入、生産、在庫、物流、欠品の何れの方法で対応するのかというものがあります。今までのSCMソリューションでは、この内、生産計画に特化したものが殆どでしたが、対話型電子見積で用いられている組合せ最適化演算技術を用いて、生産、在庫、物流の割り当てを考慮する本来のSCMを支援するソリューションも出てきています。デイリーの生産、在庫、物流の割り当ての判断や、在庫水準や欠品率などオペレーションの基準の検討、ラインや保管キャパシティの増減などの設備投資の検討に、こうしたソリューションが用いられています。

これらは、対話型電子見積で用いられている組合せ最適化演算技術をサプライチェーンマネジメントに応用している事例の一部に過ぎません。貴社のニーズや課題に、対話型電子見積や組合せ最適化演算技術がいかに活用できるかのご相談については、こちら、もしくは03-4500-1342(代表)宛にご連絡下さい。

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