ナレッジ  » 週刊 戦略調達 vol.46 2010.2.23

【週刊 戦略調達 vol.46 2010.2.23】
自分のこだわりでなく価値に拘る - 講談社、小学館など女性誌のサイズ統一

【「穫れたて調達情報」コーナー開設のご案内】

弊社では、この度、お付き合いさせて頂いている優良サプライヤの方々か
らこっそり教えて頂いた、穫れたてのお得情報をご紹介する「穫れたて調
達情報」コーナーを、弊社サイト内に設けました。

「穫れたて調達情報」の第一弾は、バクテリアを99%捕捉する「サージカ
ル/メディカルマスク」と、花粉症対策や食品加工等の衛生作業向けの
「フェイスマスク」です。今回のお得な点は、中国工場からの直接調達に
よる価格優位性です。

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で販売します。限定100カートンの特価販売です(関東地域以外の方は別
途ご相談させて頂きます。お気軽にお問合わせ下さい。)

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イスマスク」の詳細情報はこちらです。 ⇒
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【今週のトピックス】

たまたま面白い取組みがありましたので、今週も、先週に引き続き、出版
業界から、経費削減の取組みをご紹介します。

現在、女性誌のサイズは、編集部のこだわりなどから寸法が1~2ミリずつ
異なっています。講談社や小学館など大手出版社が、これを止め、女性誌
のサイズを、集英社の縦297ミリ、横232ミリにサイズを統一します。

サイズ統一の対象は、講談社が「ViVi」など5誌、光文社が「JJ」など7誌、小
学館が「CamCam」など9誌、主婦の友社がRayなど9誌。大手出版社が雑誌の
寸法を共通化するのは初めてになります。(出所:日本経済新聞 2010年
2月15日 9面)

各誌のサイズ統一は、コスト削減に非常に大きなメリットをもたらします。
まず、紙の仕様が統一される事により、より多くのサプライヤがそれに対
応した製品を生産、在庫を持つようになり、特注品に比べ、紙の調達にお
いて、より多くの競争がもたらされます。

また、印刷における段取替えの調整時間が減り、製作コストの削減にもつ
ながります。輸送、在庫管理でも、サイズが規格化される事により、関連
機器、什器の開発などにより、作業を標準化、効率化できる機会が増えま
す。

これらのメリットは、サプライヤにとっても同じで、紙の仕様が共通化さ
れる事により、サプライヤの方でも調達・購買・製造・物流コストなどの
引き下げを図られます。

また、お客様にとっても、今回の用紙サイズの統一により、雑誌掲載の広
告寸法も各社共通になり、広告主が雑誌ごとに広告の原稿を作り直す手間
が省けるというメリットもあるようです。

これまで、雑誌は、各社共、創刊の度に紙を特注し、サイズや厚み、紙質
を微妙に変える事により、読者に個性を訴えてきました。もしからしたら、
用紙サプライヤや印刷会社の営業マンに、「他社と同じ紙では差別化でき
ません!少しでもサイズを変えれば、手に取った時に違いが分かってもら
えます!」とそそのかされていたのかもしれません。これらのサプライヤ
にしてみれば、対応サイズを細かく変える事により、顧客の棲み分けがで
きるので、多少用紙の提供コストが高くなっても、こちらの道を選ぶでしょ
う。

しかし、本当にそうでしょうか?

確かに、印刷の出来上がり、手触り、厚みは、使う紙によってお客様の反
応、ブランドイメージに影響があるでしょう。しかし、触っただけで30cm
や20cmの幅の中で1-2ミリの違いが分かる人が何人いるでしょう。各社の
編集部は、「きゃー、CanCamのこのサイズ、カワイイーっ!!」という反応
を、本当に期待していたのでしょうか。それであれば、判サイズを変える
など大胆にやらないと、お客様に気づいてもらえません。

今回の取組みについて、小学館の担当者は「寸法でなくコンテンツで競う」
ことになると述べています。

うーん、何を今更という感もありますが、お客様に評価されない提供者の
こだわりは無意味どころか、二重の意味で害悪でしかありません。まず、
サプライヤのこだわりは上で見てきたように、提供コストに跳ね返ります。
また、お客様に評価されないこだわりは、評価されていない故に販売時の
値付けに反映できません。そうしたこだわりを勝手に価格に反映させれば、
お客様は必ず「高い!」と感じます。お客様が値段以上の価値を感じなけれ
ば、当然、売れ行きも伸びません。

今回の出版大手各社の用紙サイズの統一は、各社のメンツもあり、部外者
から見れば当然ですが、ここに至るまでには相当の紆余曲折があった事で
しょう。

それでも、各社がそのメンツを捨てられたのは、出版業界では、有力誌の
休刊が相次ぐなど、相当の苦境に追い込まれているからでしょう。出版科
学研究所によると、09年の雑誌の販売金額は1兆864億円で、97年のピーク
から31%減少、部数は、ピークの95年と比し4割強減っています。

初めから、ミリ単位のサイズ競争などでなく、コンテンツの中身で競争し
ていれば、こうはならなかったでしょう。各出版社は、競争が激化する中
で、競争の軸を見間違えてしまったのでしょうか。

我われ商品・サービスの提供者は、自分のこだわりでなく、お客様の価値
に徹底的に拘る必要があります。それは、コスト削減の一つの近道でもあ
ります。

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最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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(山本)

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