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【週刊 戦略調達 vol.40 2010.01.12】
だから調達・購買業務はコスト削減額で測れない

【「週刊 戦略調達と環境調達.comで2009年を振り返る」企画へのご協力
のお願い】

記事投票にご協力頂いた方、早速にありがとうございました。

2010年の企画第一弾のご協力引き続きお願いしています。2009年を振り返っ
て、2010年を占います!

当誌「週刊 戦略調達」と、調達・購買からできる環境経営に関する情報
発信を行う「環境調達.com」、これらの記事で2009年を振り返ってみませ
んか?

それぞれの記事一覧の中から、2009年を最も象徴しているなぁと思われる
ものをお選び下さい。集計の結果で弊社にて現在の世相を占います。30秒
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【今週のトピックス】

前回、調達・購買業務のパフォーマンスはコスト削減額で測ってはいけな
いとお伝えしました。それには、調達・購買業務の特性が大きく関わって
います。今回は、調達・購買業務の遂行・改善、そのマネジメントに役立
て頂けるよう、調達・購買業務の特性について考えます。

まず、調達・購買業務の大きな特性の一つに「外部性」があります。調達・
購買業務の外部性とは、その業務の成果に、仕様、制約、市況などの外部
要因が大きく影響を与える事を指します。

極めて少数のケースを除いて、価格や取引条件は、市況に大きく左右され
ます。これはマーケティングや営業にも言えますが、これらの業務と調達
・購買が大きく異なるのは、打ち手に制約が大きいという点です。

企業が購入する殆どの品目は、調達・購買部門が決定するのではなく、開
発・設計やそれを使用するユーザにより仕様の指定などにより定められ、
時には、他の部品や生産ラインとの絡みなどから、サプライヤ指定で購入
依頼が出される事も少なくありません。

ユーザ部門からの仕様や取引条件の縛りや、工場ラインやオペレーション
の制約がきつければきつい程、調達・購買部門の打ち手は狭まります。打
ち手が狭ければ狭いほど、担当者が能力を発揮する機会が乏しくなり、成
果を挙げる事が難しくなります。このように、成果に対して外部の要因の
影響が大きいのが、調達・購買業務の外部性です。

次に、調達・購買業務の特徴として「多様性」を挙げます。多様性という
のは、企業が買う品目は様々ある事、品目が違えば、先ほど結果を大きく
左右すると述べた仕様、制約、市況などの外部要因がまったく異なるため、
同じ調達・購買業務といってもやるべき事はまったく異なる事、加えて、
継続して購入している品目であっても、先ほど結果を大きく左右すると述
べた仕様、制約、市況などの外部要因が刻々と変わっており、継続品目の
調達であっても時期が違えば、必ずしも同じ業務ではなくなっている事と
いった調達・購買業務の特性を指します。

三番目の特徴として、「相対性」があります。相対性というのは、調達・
購買部門が決めた取引先、価格、取引条件が最善であるかどうかを測定す
る絶対的な基準を、マネジメントだけでなく、当の調達・購買部門、担当
者も持っていないという事です。

それには二つの理由があり、一つは、先に説明した調達・購買の多様性で
す。同じ品目の調達であっても、成果を測るための環境条件が変わってし
まうので、絶対的な基準が持つのは困難です。次いで、絶対的な基準を持
つのはコスト高という点です。理論的には、ある品目を調達する時に、可
能性のあるすべてのサプライヤにコンタクトし、あらゆる取引条件の可能
性を追求して交渉すれば、必ず最善の取引先と最善の条件で取引ができま
す。

でも、誰もそんな事はしません。なぜなら、そんな事をしていたら、手間
ばかり掛かってしまい、コスト削減効果よりもそれに掛かる業務コストの
方が上回ってしまいます。ですので、取引先、取引条件の決定は、多かれ
少なかれ「まあ、こんなもんじゃない」という感覚的な決め方になってい
ます。最初から適正な価格で買っていれば、コスト削減に一喜一憂する事
はないのですが、現実はなかなかそのようにはなりません。

費用の先送り、費目の付け替え、見積操作など、成果が挙がっていないの
に、成果を挙げたように見せる方法が横行するのも、調達・購買業務の相
対性により、パフォーマンスを測る絶対的なものさしがない事によります。

最後に、調達・購買の特性として「不可逆性」を挙げます。不可逆性とい
うのは、サプライヤを選定、取引条件を決定してしまうと、後で改善の余
地を見つけたり、マネジメントが不満を感じたりしても、なかなか決定を
覆す事ができません。「合意した条件を反故にする会社」というレッテル
が張られると、その取引先だけではなく、悪い噂はすぐ業界に広がります
ので、その後の多くの調達に支障をきたします。

調達・購買業務のパフォーマンスはコスト削減額で測ってはいけないとお
伝えしたのは、一つには、「外部性」や「多様性」から、「100万円のコ
スト削減をしました!」と言われても、それがその担当者の尽力によるも
のか、市況や仕様変更などの外部要因によるものか、さっぱり分かりませ
ん。AさんとBさん、Aさんの前回と今回の同じ100万円のコスト削減が、同
じ成果、貢献なのかという判断もつきません。

また、「相対性」の問題から、100万円というコスト削減の水準が妥当な
のか、普通なら50万円しかコスト削減できないものを100万円にした凄い
ものだったのか、本来なら1000万円下げるべきものだったのかも分かりま
せん。上の点と合わせて、コスト削減額がいかに心許ないパフォーマンス
評価かお分かり頂けるのではないでしょうか?

一方で、「相対性」の問題から、予め妥当なコスト削減目標を設定する事
ができません。コストがどれだけ下げられるかは、調達しないと分かりま
せん。しかし、調達の「不可逆性」から、一度、結果を出してしまうと、
結果の修正、後戻りはできません。

特に、調達・購買の「不可逆性」から考えると、コスト削減額という結果
指標で管理していては、後手々々に回ってしまいます。近年では、マーケ
ティング、営業もファネル理論、SFA、CRMなど、売上目標の管理から、問
い合わせ数やセールスリード数など、売上につながるドライバーの管理に
移っています。

「多様性」や「不可逆性」からは、KPIが調達・購買業務のマネジメント
に有効でない事が分かります。KPIは、繰り返し性のあるオペレーション
のマネジメント手段ですので、一括りに調達・購買といっても、個々の活
動の目的が異なる業務を数値指標で測定しても、なかなか効果は得られま
せん。

それでも、前回ご説明した通り、無意味どころか悪影響ばかりなのに、コ
スト削減額が調達・購買部門のパフォーマンス指標として幅を効かせてい
るのは、それが有効だからではなく、単に簡単で分かりやすいからです。
調達・購買業務の測定が難しい故に、思考停止してしまったのではないで
しょうか?

確かに調達・購買は測定、マネジメントするのが難しい業務ですが、この
様に、特性を明らかにしてしまえば、方法が見えてきます。もし、この記
事だけではヒントが足りないという時には、お気軽に弊社宛にお問い合わ
せ下さい。お問い合わせフォームはこちら⇒
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(所属企業・団体でのメールアドレスが不明な場合や、コンサルティング、
ソリューション会社様などからのお問い合わせにつきましては、お答えで
きない場合がございますこと、ご了承願います。)

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信にてお申し込み下さい。

※当資料の配布は、調達・購買・物流関連業務に携わっている方向けに行っ
ているため、企業・機関・団体様を特定できない場合や、コンサルティン
グ業やソリューション提供業の方の申し込みについてはお断りさせて頂き
ます。ご理解ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

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弊社では、弊社からのお知らせや弊社の調達・購買業務、部門マネジメン
トに関するトピックをお送りする「月刊 戦略調達」を発行しています。
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弊社では、喫緊の課題である環境問題に調達・購買活動から貢献すべく、
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プライヤの紹介など、企業の調達・購買活動からできる環境経営に関する
情報発信を行う、環境調達.comを運営しています。

環境調達.comはこちら⇒ http://samuraisourcing.com/knowledge/green/

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2.体系化、3.実践という弊社独自の視点により、ブログ形式でまとめ、弊
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いる方向けに行っているため、企業・機関・団体様を特定できない場合や、
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伺い、適したポジションの募集が生じた場合に、優先的にご登録頂いた方
へ働きかけるものです。

ご登録頂いた方には、定期的情報提供やトレーニング、各人の研鑽を目的
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【編集後記】

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

引き続き2010年企画第一弾「週刊 戦略調達、環境調達.comで2009年を振
り返る」記事投票募集していますので、よろしくお願い申し上げます。

30秒と掛かりません。集計の結果で弊社にて現在の世相を占いますので、
よろしくお願い申し上げます!(山本)

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【週刊 戦略調達】
■発行者 株式会社 戦略調達 中ノ森 清訓
 www.samuraisourcing.com
■発行日 毎週火曜日
■創刊 2009/4/16
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