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【環境調達.com 第70号 2010.10.28】
生物多様性や生態系保全の経済価値は年400兆円
- 国連環境会議 TEEB(生態系と生物多様性の経済学)最終報告書

【実際のケースで学ぶ「外部品調達におけるトラブルと信頼性評価、
リスクマネジメント」セミナーのご案内】

11/4(木)に開催される株式会社日本テクノセンター様主催の「外部品調
達におけるトラブルと信頼性評価、リスクマネジメント」セミナーで弊社
代表の中ノ森が講師を務めます。

本セミナーでは、トヨタのアクセルペダル不具合の事例をケースとして取
り上げ、外部品調達におけるトラブルやリスクについて理解し、それらに
対処するための調達・購買のあり方について、演習・ディスカッションを
交えわかりやすく解説します。

詳細ならびにお申し込みは、
http://www.j-techno.co.jp/test/index.cgi?mode=sem&unit=2010110401
よりお願い申し上げます。

※尚、今回は講師割引で受講料が案内ページ記載の金額から1割引きにな
ります。お申し込みの前にこのメールへの返信で構いませんので、ご所属
企業・団体とお勤め先メールアドレスを添えて、当セミナーの参加希望の
旨お伝え頂ければ、講師紹介の手配をしますのでご連絡下さい。

今回のセミナーでは、ケースにより具体的な事例を深堀していきます。ま
た、トヨタのアクセルペダル不具合は、品質の考え方が大きく変わった事
例と捉えられ、今回のセミナーではそうした新しい視野の提供にもお役に
立つかと存じますので、是非、ご参加頂ければと存じます。

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【環境調達.com 新着トピックス】

国連環境会議(UNEP)から「TEEB(2010)The Economics of Ecosystem and
Biodiversity: Mainstreaming the Economics of Nature: A synthesis
 of the approach, conclusions and recommendatiosn of TEEB(生態系
と生物多様性の経済学: 自然の経済学を社会の主流に: TEEBのアプローチ、
結論と提言に関する最終報告書)」が公表された。TEEBは2年を掛けて様
々な研究機関や大学から500人以上の専門家の協力を得てUNEPが行った調
査である。

当報告書は、生態系や生物多様性の保全の経済価値を算出する試みで、幾
つかの具体例を報告している。

- 現在の森林破壊を止めることにより、二酸化炭素排出量の増加を止める
  ことでNPV(現在価値)換算で370兆円
- 乱獲により漁業では毎年4兆円が損失することに
- サンゴ礁の喪失で年間2兆4千億~1兆4千億円の損失
- 市街地への40万本の植林による冷房利用の抑制で5,400億円~1,600億円
  (4年間合計)
- 浄水プラントの建設を河川浄化サービスへの投資に切り替え、5,200億
  円の建設費用と年間320億円の操業費用を抑制
- 昆虫による農産物の受粉効果は17兆4千億、2005年の世界の農産物売上
  高の1割規模

名古屋で開催中の生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では「生態
系保全に年3兆6千億円を投じれば、長期的には水産資源の増加や温暖化防
止効果などで年400兆円の経済価値を生み出せる(出所: 2010年10月21日
日本経済新聞 3面)」との試算も紹介されたようだ。ROIが100倍以上なこ
とが、逆に数字の信憑性を失わせてしまうが、それだけ生態系保全、生物
多様性は様々なところへの経済的波及効果があるということだろう。

TEEBの生態系や生物多様性の経済効果を測ろうとする試みには、

「生態系保全は金儲けと違う。その経済効果を測るなんて、生態系保全の
崇高な理念を失わせる!」

「経済性を測れないものを見失わせる」

という批判もあるかもしれない。

でも、「自然は大切だ」「我われは地球に生かされている」と言うだけで
は何も変わらない。いや、むしろ生態系の破壊が進んでいるのが現状だ。
そうした事態を違う角度から改めようとするTEEBの試みは応援されてしか
るべし。

TEEBの報告書でも、「生物多様性や生態系保全の経済性の測定は始まりに
過ぎない。魚の乱獲がサンゴ礁の破壊につながり、その地域経済への損失
が明らかにされても、魚の乱獲は抑制されない。それには、個々人一人ひ
とりの短期的利益思考や行政のそのような行動を促す制度・インセンティ
ブ設計を改められなければならない。」と、報告書の限界を明らかにして
いる。

では、一人ひとりの行動や行政の制度設計はどうすれば変わるのか。残念
ながら、現時点では、それは人々の善意に働きかけるよりは、モチベーショ
ン(=勘定)に働きかけた方がよい。経済は勘定ではなく、感情で動いて
いると言われるが、感情は様々な勘定によって動かされる。その勘定の中
には、他人から賞賛される、自己実現ができるなど色々あるが、個人でも
企業でも金銭的な勘定が最たるものだ。

まだまだ改善の余地はあるものの、敬資源、敬エネルギーは自身の直接の
経済性との親和性が高いので、企業にも個人にも取り組みやすいものがあ
る。一方で、生態系保全は、その影響が地理的にも、時間的にも遠いとこ
ろで起こっているので、なかなか進まない。

正しい測定で望む結果が得られるのなら、それはそれで良いではないか。

    
※以上は、掲載企業からの情報や一般に公開されている情報を基に、参考
情報として、弊社の視点で編集したものです。掲載企業との取引や契約に
ついては、あなたの判断に基づき行って下さい。掲載企業との取引や契約
についてのトラブルについては、弊社では一切責任を負いませんので、あ
らかじめご了承下さい。

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【「購買プロフェッショナルマネジメント企業から見た購買の方向性」講演
資料の公開のお知らせ】

先日、弊社代表の中ノ森が行った「購買プロフェッショナルマネジメント
企業から見た購買の方向性」と題した講演資料を、web会員様向けに公開し
ています。

当資料では、間接材、本社購買、総務購買、販売管理費品目を中心とした
購買業務の方向性と、日本企業のこれらの購買業務の現状、今後の取組の
具体的な方向性についてご紹介しています。

間接材の購買を担当されている方は是非ご覧下さい。まだ、弊社のweb会
員でない方は、これを機に是非ご登録頂ければと存じます。

既に弊社web会員様で講演資料をご覧になりたい方はこちら⇒
http://www.samuraisourcing.com/member/pdf/100827_ssi_Biznet.pdf

web会員登録のお申し込みはこちら(無料)⇒
http://bit.ly/aEJAK0

※会員様向けの情報提供は、調達・購買・物流関連業務に携わっている方
向けに行っているため、企業・機関・団体様を特定できない場合や、同業
他社様からの申し込みにつきましては、お申し込みをお断りさせて頂いて
おりますこと予めご了承願います。

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【2010年ストラテジックソーシングベンチマーキング継続調査のご案内】

弊社では、調達・購買業務のあるべき姿と日本の現状、各社様の状況を明
らかにするストラテジックソーシングスコアカードを活用したベンチマー
キング調査を継続的に行っています。

当調査は日本の調達業務の礎づくりという観点から、無料にて実施してい
ます。調査にご協力頂いた方には、漏れなく2010年春に実施した調査・分
析結果をまとめた「2010年ストラテジックソーシングベンチマーキング調
査報告書」ならびに次回更新版(2011年春実施予定)を差し上げます。

調達業務のあるべき姿、他社との比較の中での貴社の現状、今後の改善点
を把握する上で、参考になる情報を提供できるかと存じますので、より多
くの方々にご協力賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

当調査の詳細と継続調査への参加申し込みについては
http://www.samuraisourcing.com/service/benchmark/ をご覧下さい。
    
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【貴社の取組事例や優良サプライヤ様を無料で応援させて頂いています】

弊社では、企業規模やブランドに関わらず、本当に良いモノが売れる社会
に微力ながらでも貢献したく、弊社が評価する環境負荷を低減する商品・
サービスの開発事例や優良サプライヤ様について、この環境調達.comや、
弊社のお客様や調達・購買部門の方々などに対する弊社からの情報発信を
通じて無料でご紹介させて頂いています。

是非、貴社の環境に配慮した優れた商品・サービスの開発事例や優良サプ
ライヤ様について、情報をお寄せ下さい。

弊社が応援するのは、

1.既存の商品・サービスに対して競争力を持つこと
2.実際に環境負荷を低減するもの
3.環境負荷の低減効果を証明できるもの

といった条件を満たす商品・サービス、サプライヤ様です。

この三点を弊社が評価できるものであれば、お寄せ頂く情報の様式は自由
です。環境負荷を低減する優良商品・サービスの開発事例やサプライヤ様
の情報は、このメールにご返信頂くか、ms1@samuraisourcing.com宛にお
送り下さい。評価やご紹介にあたって料金は頂戴しませんので、是非ご連
絡頂きたく、よろしくお願い申し上げます。

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弊社では、先般開催し、高い評価を頂いた「どこから始める調達・購買コ
スト削減?」セミナーテキストの無料配布を開始しました。

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コスト削減セミナーテキスト希望」として、

    * お名前
    * 会社名
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をご記入の上、ms1@samuraisourcing.com 宛に、もしくはこのメールの返
信にてお申し込み下さい。

※当資料の配布は、調達・購買・物流関連業務に携わっている方向けに行っ
ているため、企業・機関・団体様を特定できない場合や、コンサルティン
グ業やソリューション提供業の方の申し込みについてはお断りさせて頂き
ます。ご理解ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

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※「調達・購買部門の縦と横」は、調達・購買・物流関連業務に携わって
いる方向けに行っているため、企業・機関・団体様を特定できない場合や、
同業他社様からの申し込みにつきましては、お申し込みをお断りさせて頂
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説。調達・購買業務とそのマネジメント、コスト削減・経費削減のヒント
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【編集後記】

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

測定は結果が出るまでに時間も掛かるし、コストも掛かるので、最善のマ
ネジメント手法ではありませんが、それがなければ物事が動かないのであ
れば測るしかありません。

単純に考えれば絶対にやるべきと思われることでも、将来のことであった
り、集団になるとなされなくなる。これは、人間の悲しい性なのでしょう
か(山本)

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【環境調達.com】
■発行者 株式会社 戦略調達 中ノ森 清訓
 www.samuraisourcing.com
■発行日 毎週木曜日+随時
■創刊 2009/6/22
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