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【環境調達.com 第60号 2010.8.19】
エコ、エコだけではモノは売れない。凸版印刷の調査から

【環境調達.com 新着トピックス】

凸版印刷が推進するソーシャルプロジェクト研究会が、このたび環境意
識と購買動向の調査結果を発表しました。

調査結果からは、商品購入の際にその商品が環境負荷への配慮をしたもの
(エコ)かどうかを意識する人は多いものの、実際の購買の意思決定では、
エコよりもデザインや価格が優先される傾向があるとのことです。

調査は、2010年6月にインターネットによる記入式で、20~60歳以上の男
性260、女性260、計520サンプルを対象に行われました。

調査から、

1.買い物をする時に商品が環境配慮型であるかを「意識する」が3.5%、
「商品によっては意識する」が66.1%と、合わせて69.6%、約7割が商品に
よっては購入時に環境負荷への配慮を意識している

2.価格が同じ場合、「好みのデザインの商品」を選ぶが63.8% と「環境
配慮型の商品」の17.5%、品質が同じ場合、「価格が安い商品」を選ぶが
62.5%と「環境配慮型の商品」の28.7%よりもそれぞれ大きく上回り、購
入時の意思決定では、エコよりも「デザイン」や「価格」が大きく影響す


3.環境保全に貢献している実感として、「照明のスイッチをこまめに消す
(82.5%)」「簡易包装を頼んだり、レジ袋を断ったとき(79.4%)」など自
らアクションを行うことの方が、「エコポイント商品(65.3%)」「古紙利
用のトイレットペーパー(65.2%)」「エコマークなどの環境ラベル付商品
(61.3%)」「途上国への寄付金付商品(61.1%)」「国産品(50.2%)」など
のエコ商品と言われているものの購入よりも強く感じられる

4.特に、エコ商品の購入については、何れの商品であっても約3割から4割
強の回答者が「環境保全に貢献していると実感できない」と感じており、
「照明のスイッチをこまめに消す(16.0%)」「簡易包装を頼んだり、レ
ジ袋を断ったとき(18.8%)」などの自らのアクションに比べて、エコ商品
の購入を環境保全への貢献と評価していない人が多く存在する

といったことが明らかになりました。 (出所:2010年8月16日 凸版印刷
プレスリリース)

この調査結果から、現時点では、エコ、エコと謳っても、モノは売れない
ということが分かります。消費者が求めているものは、エコよりも、デザ
イン、価格ということです。

では、売れないからといって、環境負荷低減、環境経営の歩みを止めて良
いものでしょうか?

答えは否です。

そもそも、環境負荷の低減や環境経営は商品を売るために行うものでしょ
うか?そうではありません。これからは、環境負荷をなくす、自らが課し
た環境負荷に対して応分の負担をしていかない企業は、淘汰される時代が、
遠からずの将来訪れるでしょう。環境負荷の低減や環境経営は、企業の責
任、信念として、続けていくべきものです。

加えて、エコとデザイン、コスト低減は相反するものではありません。環
境負荷低減は、ムダを省いていくことであり、ムダのないものは美しい、
カッコいい、いわゆる機能美につながっていきます。また、コスト低減の
最も効果的な方法は、ムダを省くことです。つまり、環境負荷の低減を追
求していくことは、より洗練されたデザイン、より低価格での商品の提供
をもたらすことになります。

エコ商品が企業が思っているほど評価されないのは、エコ、エコとアピー
ルすることが、余計に胡散臭い、カッコ悪い、買い物をしていて説教をさ
れているようで楽しくないと消費者に感じさせていることによるのではな
いでしょうか。

エコ、環境負荷の低減、環境経営は、企業努力であって、努力はアピール
するものではありません。特に、日本の市場では自己アピールはあまり評
価されないばかりか、反感を呼ぶことも少なくありません。たとえどれだ
け貴社が環境負荷の低減に努力していたとしても、それを直接訴えるので
はなく、購入者に求められるデザイン、品質、価格、購入時のワクワク感、
購入後の愛着といった購入者の直接のベネフィットに訴えかけなければな
りません。今の所、エコについては、消費者にメインで訴えかけるのでは
なく、興味を持った購入者が調べてみると実はエコだった位に留めておい
た方が、反対に驚きを以って迎えられ、より良い評価につながると今回の
調査結果からは伺えます。

努力は裏で行い、消費者には、デザイン、品質、価格などで訴える。それ
で貴社の商品・サービスがお客様からより多くの支持を集め、結果として
環境負荷の低減につながれば、信念を持って環境経営を行っている企業に
とっては、それだけで十分でしょう。

    
※以上は、掲載企業からの情報や一般に公開されている情報を基に、参考
情報として、弊社の視点で編集したものです。掲載企業との取引や契約に
ついては、あなたの判断に基づき行って下さい。掲載企業との取引や契約
についてのトラブルについては、弊社では一切責任を負いませんので、あ
らかじめご了承下さい。

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【2010年ストラテジックソーシングベンチマーキング継続調査のご案内】

弊社では、調達・購買業務のあるべき姿と日本の現状、各社様の状況を明
らかにするストラテジックソーシングスコアカードを活用したベンチマー
キング調査を継続的に行っています。

当調査は日本の調達業務の礎づくりという観点から、無料にて実施してい
ます。調査にご協力頂いた方には、漏れなく2010年春に実施した調査・分
析結果をまとめた「2010年ストラテジックソーシングベンチマーキング調
査報告書」ならびに次回更新版(2011年春実施予定)を差し上げます。

調達業務のあるべき姿、他社との比較の中での貴社の現状、今後の改善点
を把握する上で、参考になる情報を提供できるかと存じますので、より多
くの方々にご協力賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

当調査の詳細と継続調査への参加申し込みについては
http://www.samuraisourcing.com/service/benchmark/ をご覧下さい。
    
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【第2回MBA 非公式分校開催のご案内】

初回から10人参加と好評だったテキサス大学オースティン校 McCombs
MBA非公式分校ですが、第2回が8/21(土)17:00から開催されます。

今回は参加者持込のリアルケース。テーマは普段目にする○○の商品企画
です。リアルなケースだけに公開できない部分がありますので、○○が何
かは参加者のみに公開との事です。

MBA非公式分校や第2回の詳細、申し込みについては⇒
http://www.insightnow.jp/communities/id/79
をご覧下さい。
    
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【貴社の取組事例や優良サプライヤ様を無料で応援させて頂いています】

弊社では、企業規模やブランドに関わらず、本当に良いモノが売れる社会
に微力ながらでも貢献したく、弊社が評価する環境負荷を低減する商品・
サービスの開発事例や優良サプライヤ様について、この環境調達.comや、
弊社のお客様や調達・購買部門の方々などに対する弊社からの情報発信を
通じて無料でご紹介させて頂いています。

是非、貴社の環境に配慮した優れた商品・サービスの開発事例や優良サプ
ライヤ様について、情報をお寄せ下さい。

弊社が応援するのは、

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2.実際に環境負荷を低減するもの
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といった条件を満たす商品・サービス、サプライヤ様です。

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です。環境負荷を低減する優良商品・サービスの開発事例やサプライヤ様
の情報は、このメールにご返信頂くか、ms1@samuraisourcing.com宛にお
送り下さい。評価やご紹介にあたって料金は頂戴しませんので、是非ご連
絡頂きたく、よろしくお願い申し上げます。

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信にてお申し込み下さい。

※当資料の配布は、調達・購買・物流関連業務に携わっている方向けに行っ
ているため、企業・機関・団体様を特定できない場合や、コンサルティン
グ業やソリューション提供業の方の申し込みについてはお断りさせて頂き
ます。ご理解ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

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【編集後記】

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

環境負荷の低減が、まだ消費者に価格やデザインを上回る主要な価値とし
て認められないのは残念ですが、これは現実として受け止めなければなり
ません。

でも、さりげなく環境負荷を低減している商品・サービスがカッコいい!、
素敵!、カワイイ!と思われる時代がやり方次第では来るものと信じてい
ます。

確かに、今のように、何でもエコとアピールする方法では、「もう、うん
ざり」と逆効果だと思います(山本)

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【環境調達.com】
■発行者 株式会社 戦略調達 中ノ森 清訓
 www.samuraisourcing.com
■発行日 毎週木曜日+随時
■創刊 2009/6/22
■ご意見、ご感想、お問い合わせは⇒ ms1@samuraisourcing.com
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