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【環境調達.com 第59号 2010.8.12】
豚肉でもノントレイ‐西友

【環境調達.com 新着トピックス】

以前、鶏肉でトレイでの包装をなくし約40%の価格低減を行った事例を紹
介しました。
(http://www.samuraisourcing.com/knowledge/weekly/24.html ご参照)

このノントレイ包装が、今度は豚肉にも広がってきました。

今回の事例も西友からです。西友は、7月末より、全国371店舗でノントレ
イ包装の米国産豚ヒレブロックの販売を開始しています。

この商品は、米国産地工場で店頭用のノントレイ包装を行い、日本へ輸出
されます。日本に入った後は、加工工程を通さずにそのまま各店舗に配送
されます。この方式への変更により、同社の発表によると、これまで使用
していた流通用包装フィルムや販売用トレイが不要となり、年間で約2.5t
の容器包装の削減が可能になるとのことです。

この方式のメリットは、容器包装の削減の他に、消費期限が延長されると
ころにもあります。従来のトレイパック加工工程をなくすことや店頭まで
の配送時間を短縮することにより、より鮮度の高いものを店頭に提供でき
るようになり、消費期限が従来品と比較して4日程度長くなるとのことです。

トレイ等、容器包装の削減や加工コストの削減により、当然、コスト低減
が図られ、同社によると、毎日、安定的に、100g当たり100円を切る99円
で提供できるようになったとのことです。

今回の取組は、個々の品目として見ても面白いのですが、西友のスーパー
マーケット業界の中でのポジショニングのあり方を示唆するものとして
見ても面白いのではないかと思います。

西友といえば、親会社のウォルマートがすぐに頭に浮かぶのではないでしょ
うか。ウォルマートというとその規模で有名ですが、最近は商品のライフ
サイクルでの環境負荷を測定するサステイナブルインデックス開発の取組
など、急速に環境経営に舵を切っています。

西友も、鶏肉に続いて豚肉もノントレイということで、環境負荷を低減す
る商品に本腰を入れて取り組むのは、一つの差別化の方向性になりうると
考えます。

スーパーと言うと、特売で集客、お客様も新聞のチラシ広告を見比べて、
最も安い商品を買い回るというイメージがありますが、そうしたお客様を
ターゲットとすると価格競争に陥ってしまいます。

価格競争といっても、ナショナルブランドでは仕入れでの値下げ交渉にも
限界がありますし、プライベートブランドでも単なるメーカへの製造委託
では、コスト低減もままなりません。

スーパーが固定客を狙っては失敗するという法則がある訳ではありません。
米国では、自然食品やオーガニック・フードなどの品揃えが豊富なホール
フーズというスーパーマーケットチェーンが、ウォルマートの進出先でも
ウォルマートと伍して、というより顧客層を棲み分けて、競争しています。
日本でも、成城石井が高級イメージで固定顧客をがっちりつかんで堅調で
す。

自然食品、オーガニック・フード、高級感とは違った価値の提案となりま
すが、環境負荷を低減する商品に強いというのは、固定客をつかむポイン
トになりうるのではと考えます。

但し、環境負荷を低減する商品に強いというポジショニングを築くには、
幾つかのそうした商品を扱っているということではなく、その品揃えが圧
倒的に、たとえば7割以上がそうした商品で構成されているといったとこ
ろまでいかなければ、ストアコンセプトとして認知してもらえないでしょ
う。

「地球にやさしい」をストアコンセプトにまでもっていくのは、その響き
とは裏腹に、決してやさしい道のりではありませんが、難しいからこそ、
他社も簡単には真似できず、独自のポジションを築くことができます。

個人的には、西友でも他のスーパーでも構わないのですが、いずれかのスー
パーがこの道を追求していってくれたら、日本の横並び競争体質にも一石
投じることになり、非常に面白いのではと思っています。
    
※以上は、掲載企業からの情報や一般に公開されている情報を基に、参考
情報として、弊社の視点で編集したものです。掲載企業との取引や契約に
ついては、あなたの判断に基づき行って下さい。掲載企業との取引や契約
についてのトラブルについては、弊社では一切責任を負いませんので、あ
らかじめご了承下さい。

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【編集後記】

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

自宅近くの西友でノントレイ包装の米国産豚ヒレブロックの実物を確認し
ました。焼豚やサラミのパッケージと似たようなものと思って下さい。
トレイと異なり、中身を360度から確認できること、密閉度はノントレイ
包装の方が高いといった利点もあり、これはなかなかの優れものです
(山本)

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