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【環境調達.com 第41号 2010.4.8】
紙のマニュアルを無くすことを考える

【環境調達.com 新着トピックス】

あるマニュアル制作会社の方から、マニュアルに関わる費用は売上の
約5%との話を伺いました。

また、マニュアルと言うと、家電向けなどの消費財メーカだけの話ではな
いかと思われるかもしれませんが、実際には、マニュアルの多くが、消費
者向けではなく、代理店などを含めた販売チャネルや補修部門などのサポー
トチャネル向けに作成されており、マニュアルに関わる費用は、特定業種
の企業にだけ関わる話ではなく、あらゆる企業に共通して発生しています。

これまで、マニュアルの見直しは、ページ数や色数を減らす、印刷単価、
制作単価を下げるなど、そのコストを「削る」という発想で行なわれてき
ました。よく言われるマニュアル印刷コスト削減の手段に、一回の印刷部
数を増やすというものがありますが、これは本当にコスト削減になってい
るのでしょうか?実際には、保管コストが余計に掛かっており、費用の付
け替えにすぎないということはないでしょうか?また、最近は、製品・サー
ビスのライフサイクルが非常に短くなっているので、すぐにマニュアルが
改変され、古くなったマニュアルの廃棄に膨大な費用が掛かっているとい
う本末転倒なことは起こっていませんか?

ここで、敬資源、敬エネルギーという環境経営の観点から、抜本的に考え
方を変えれば、マニュアル関連費用の大幅削減が可能になります。それは、
紙のマニュアルを「無くすことを考える」ことです。その時に、重要なの
は、単に既存のマニュアルを電子化するのではなく、そもそものマニュア
ルの目的に照らし合わせて、その位置づけ、制作、デリバリー、管理プロ
セスを見直すことです。なので、答えは「紙のマニュアルを無くす」こと
そのものではなく、「紙のマニュアルを無くすことを考える」ことによっ
て、マニュアルのライフサイクルトータルでの敬資源、敬エネルギーを図
る機会を見出していく、そのプロセスの方になるのです。

そもそも、マニュアルは読まれるより、読まれない方がよいものです。

ユーザがマニュアルを見ずに簡単に操作できる、マニュアルが必要な故障、
例外処理が発生しないように設計された製品・サービスであれば、マニュ
アルが必要とされる機会は減ります。「マニュアルを読むことは苦痛」と
よく言われますが、エンドユーザにとっては、マニュアルを読むことは、
何らかの苦痛が既に生じており、そちらを解決することが先で、マニュア
ルでそれを和らげようとするのは最後の手段とすべきです。マニュアルが
必要とされない製品・サービスの方がお客様の満足度は高まります。

このように考えると、そもそも、マニュアルは、営業チャネル、製品・サー
ビスのデザイン、サポートチャネルなどと並ぶお客様とのコミュニケーショ
ンチャネルの一つに過ぎないということが見えてきます。

「紙のマニュアルを無くすことを考える」ことを通じて、それぞれのお客
様との接点を含めた役割分担を見直すことで、紙のマニュアルは完全には
無くならないでしょうが、大幅に減らすことが可能になります。

しかし、このマニュアルに関わるコストは、多くは、技術・開発を中心と
した各部門、ないしは、製品・サービス毎の開発チームに任せられており、
バラバラの管理がなされている、もしくはあまり管理されていないのが一
般的です。

ですので、スタートは、マニュアルを部門、製品・サービス毎ではなく、
それらを超えたトータルでかつそのライフサイクルを管理することからで
す。技術的には、マニュアルに関する情報を一元管理し、そこからwebへ
の配信や、少部数のオンデマンド印刷に対応したサービスも出てきていま
す。

まずは、紙のマニュアルを無くすことを考えてみる。そして、そこから生
じるであろう問題について、営業チャネル、製品・サービスのデザイン、
サポートチャネルの何れで対応すべきかを考える。そうすれば、お客様の
満足を高めつつ、大幅にマニュアル関連費用を削減し、かつ、紙資源や運
送エネルギーの消費も減らせる環境経営への道が、自ずと見えてきます。

※以上は、掲載企業からの情報や一般に公開されている情報を基に、参考
情報として、弊社の視点で編集したものです。掲載企業との取引や契約に
ついては、あなたの判断に基づき行って下さい。掲載企業との取引や契約
についてのトラブルについては、弊社では一切責任を負いませんので、あ
らかじめご了承下さい。

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東京工業大学大学院 キャリアアップMOT(CUMOT)サプライチェーン戦略
スクール ストラテジックSCMコースにて、弊社代表の中ノ森が講師を務め
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CUMOTのプログラムは、東京工業大学大学院イノベーションマネジメント
研究科が主体となり連営する、企業の次世代を担う中核人材のキャリアアッ
プを支援する技術経営(MOT)教育プログラムです。

グローバル化する世界のニーズに応えて、新たなパラダイムに対応する新
しいサプライチェーンの創造が企業にとって大きな課題となっています。
サプライチェーン戦略スクールは、日本は個々の現場力、製品やサービス
の品質では海外に比べて勝っているのに、ビジネストータルとしてのサプ
ライチェーンマネジメント(SCM)やその成果としての収益力では遅れをとっ
ているという問題意識について、東京工業大学と産業界のメンバーが議論
を重ね、この現状を打ち破る解として、企画されたものです。

サプライチェーン戦略スクールの第一弾として、ストラテジックSCMコース
(春期)が、5月から8月にかけて開催されます。弊社代表の中ノ森は、こ
のストラテジックSCMコースでは、SCMにおける調達・購買機能のマネジメ
ントのあり方についての講義を担当します。当講義では、SCMにおける調
達・購買機能のマネジメントとはどうあるべきか、また、グローバル市場
におけるその先進事例について講義する予定です。

このコースでは、他にSCMの実務の一線で活躍しながら先端的な研究を怠
らない優れた方々を講師陣に迎え、企業の方々が、グローバル化の時代に
ふさわしい新しい構想に基づいて、幅広い経営的な視点と経営科学的なア
プローチで、それぞれの企業の戦略に即したサプライチェーン・マネジメ
ントを学び、それぞれの企業でのSCMの実現への道筋を見つけ出す力をつ
けて頂く事を目指しています。

これからのグローバル競争の軸となるSCMの根幹を理解した経営者として、
あるいはSCMのプロフェッショナルとして、日本の強み、文化を活かし、
グローバル競争に打ち勝つ、新しいSCMの形を一緒につくって行きたいと
いう経営者、経営幹部、経営企画、情報システム企画、調達・購買、生産
管理、物流部門の方々に、是非ご参加頂ければと存じます。

願書受付は3/1(月)~ 4/16(金)、締切日必着となります。志望理由な
ど、少し時間が必要と思われますので、お早めに準備頂く事をお勧めしま
す。カリキュラム概要、募集要綱などにつきましては、

東京工業大学大学院 キャリアアップMOTのウェブサイト
http://www.mot.titech.ac.jp/cumot/sss/scm/

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【編集後記】

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

わたしも今回の話を聞くまで、マニュアル制作費用は一部消費財メーカだ
けの問題と考えていました。先入観は思考を停止させてしまうものですね。

そういった意味からもマニュアル関連コストを「削る」のではなく、マニュ
アルそのものを「無くす」ことを考えた方が、発想のタガが外れて、お客
様本位の解決策が見出せるのではないでしょう。(山本)

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