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【環境調達.com 第38号 2010.3.18】
敬資源、敬エネルギーで加速させる環境経営

【環境調達.com 新着トピックス】

政府は3/11日、地球温暖化対策基本法案の内容をまとめました。その中で、
排出量取引制度では、企業に総排出量の上限を課す総量規制方式には企業
活動への制約が大きいと憂慮する経済界への配慮から、それを基本としつ
つも、総排出量への制限をかけずに単位生産量あたりの排出量を制限する
原単位方式との両論併記となりました。
(出所:日本経済新聞 2010年3月12日 1面)

温暖化ガスの排出量規制は、日本だけでなく、中国や米国など、競争国の
動向がどうなるかを睨みながら行わなければならず、また、中国が、近い
将来、自国の成長を抑制することになる総量規制に乗り出す可能性は非常
に低いでしょう。

でも、ここで、「温暖化ガスの抑制は地球のためにとって良いことである」
と正義をかざしても、中国、発展途上国、他の多くの国々のみならず、日
本国内をまとめることすら難しいでしょう。

何せ人の数だけ正義はあるのですから、温暖化ガスを抑制しない正当な理
由なんて幾らでも挙げることができます。

弊社も、温暖化ガスの排出量規制は問題の根本解決につながらない可能性
や、価値の認め方、分配の方法に疑問があり、まったく支持していないの
ですが、こうした難しいテーマに対して、正面切ってアプローチしても、
煮詰まって逆効果になってしまうこともありますので、今回は、角度を変
えて、言葉遊びによる解決を考えてみます。

弊社では、温暖化ガスの排出量の抑制よりも、開発・設計・調達・製造・
販売・物流やマネジメントなど、事業のあらゆる機能で、省資源、省エネ
ルギーを追求することで(Lean)、ムダが省かれ、コスト低減につながり、
かつ環境負荷の低減(Green)にもつながる「LeanでGreenな事業づくり」を
目指すことが、根源的な環境対応であり、環境と経営を能動的に統合する
コンセプトとなりうると考え提唱しているのですが、あまり拡がりを見せ
ていないと感じています。

一つの要因として、温暖化ガスの削減でもそうなのですが、省資源、省エ
ネルギーの「省」や「削減」の文字や、引き算の発想が人々の反発を生ん
でいるのではないかと考えています。

コスト削減や経費削減に対してネガティブなイメージを持っている方が多
いのと同じ背景があるのではという読みです。よく言われる「コスト削減
を図ると社内のモチベーションが下がる」といったものです。実際には、
その手の批判は誤りで、コスト削減の方法が誤っているか、経営陣・従業
員の採用や教育、処遇などに問題があり、社内が事業を成功させるという
共通の目標に向かって一丸となれていないかの何れかなのですが、なぜか
コスト削減=間違い、良くて必要悪といった捉われ方が多く見られます。

今回のテーマは、コスト削減の是非ではありませんので、それについての
これ以上の議論はまたの機会にするとして、コスト削減がこれほどまでに
毛嫌いされるのは、投資や出張、資料作成、広告宣伝、接待などの事業活
動が抑えられるといった「削減」「削る」が持つネガティブな響き、イメー
ジによるものも大きいでしょう。

このコスト削減に対する根強い反発から類推するに、省資源、省エネルギー
も、「省く」「削る」という言葉が発するネガティブなイメージに対して、
「もうこれ以上は削れないよ」と思わせてしまうところがあるのではない
でしょうか?

私だけかもしれませんが、実際、省資源、省エネルギーという言葉で考え
ていると、ついつい省く発想しか浮かばなくなってしまいます。でも、実
際には、コストも資源もエネルギーも、それらを有効活用することでアウ
トプットを増やし、アウトプット一単位あたりのコスト、資源、エネルギー
を削減していくという手法があります。

コスト、資源、エネルギーの有効活用を主導するのは、着想であり、その
プロセスは非常にクリエイティブなものです。省資源、省エネルギーとい
う表現が、そのワクワク感、クリエイティビティを奪っているのなら、ちょっ
と、表現を変えてみてはどうでしょう?

活資源、活エネルギーなんてどうでしょう?

もう一つ環境経営の推進で大きく不足していると思われるのは「気持ち」
です。

環境経営関連でよく使われるキャッチフレーズに「地球に優しく」という
ものがありますが、何か「上から目線」じゃありませんか?自分が地球に
対してやってあげているんだ、そんな自分は偉いんだって。

やってあげているという気持ちだと、なかなか環境と経営の統合は進みま
せん。環境と経営を統合するというのは、実際には、簡単な道のりではあ
りませんので、ちょっと景気が悪くなったり、忙しくなったりすると、パ
タッと忘れられてしまいます。

地球環境問題どころか、自分達の社会の安定すらままならない通り、本当
は、人間が解決できていない問題は幾らでもあり、コントロールできてい
る世界なんて微々たるもですけれど、文明が発達し、色々な問題を克服し、
多少のコントロールができるようになった現在は、我われが地球に生かし
てもらっているという畏敬の念、資源、エネルギーに感謝し、それを敬う
という気持ちが足りないような気がします。そうした忘れかけている大切
な気持ちを表現して、省資源、省エネルギーではなく、

敬資源、敬エネルギーなんてどうでしょう?

こうした気持ちで環境と経営とを統合する環境経営に向き合えば、もっと
ポジティブなイメージが湧き、新しい発想も出るのではないでしょうか?

※以上は、掲載企業からの情報や一般に公開されている情報を基に、参考
情報として、弊社の視点で編集したものです。掲載企業との取引や契約に
ついては、あなたの判断に基づき行って下さい。掲載企業との取引や契約
についてのトラブルについては、弊社では一切責任を負いませんので、あ
らかじめご了承下さい。

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【東京工業大学大学院 キャリアアップMOT ストラテジックSCMコースの
  ご案内】

東京工業大学大学院 キャリアアップMOT(CUMOT)サプライチェーン戦略
スクール ストラテジックSCMコースにて、弊社代表の中ノ森が講師を務め
ます。

CUMOTのプログラムは、東京工業大学大学院イノベーションマネジメント
研究科が主体となり連営する、企業の次世代を担う中核人材のキャリアアッ
プを支援する技術経営(MOT)教育プログラムです。

グローバル化する世界のニーズに応えて、新たなパラダイムに対応する新
しいサプライチェーンの創造が企業にとって大きな課題となっています。
サプライチェーン戦略スクールは、日本は個々の現場力、製品やサービス
の品質では海外に比べて勝っているのに、ビジネストータルとしてのサプ
ライチェーンマネジメント(SCM)やその成果としての収益力では遅れをとっ
ているという問題意識について、東京工業大学と産業界のメンバーが議論
を重ね、この現状を打ち破る解として、企画されたものです。

サプライチェーン戦略スクールの第一弾として、ストラテジックSCMコース
(春期)が、5月から8月にかけて開催されます。弊社代表の中ノ森は、こ
のストラテジックSCMコースでは、SCMにおける調達・購買機能のマネジメ
ントのあり方についての講義を担当します。当講義では、SCMにおける調
達・購買機能のマネジメントとはどうあるべきか、また、グローバル市場
におけるその先進事例について講義する予定です。

このコースでは、他にSCMの実務の一線で活躍しながら先端的な研究を怠
らない優れた方々を講師陣に迎え、企業の方々が、グローバル化の時代に
ふさわしい新しい構想に基づいて、幅広い経営的な視点と経営科学的なア
プローチで、それぞれの企業の戦略に即したサプライチェーン・マネジメ
ントを学び、それぞれの企業でのSCMの実現への道筋を見つけ出す力をつ
けて頂く事を目指しています。

これからのグローバル競争の軸となるSCMの根幹を理解した経営者として、
あるいはSCMのプロフェッショナルとして、日本の強み、文化を活かし、
グローバル競争に打ち勝つ、新しいSCMの形を一緒につくって行きたいと
いう経営者、経営幹部、経営企画、情報システム企画、調達・購買、生産
管理、物流部門の方々に、是非ご参加頂ければと存じます。

願書受付は3/1(月)~ 4/16(金)、締切日必着となります。志望理由な
ど、少し時間が必要と思われますので、お早めに準備頂く事をお勧めしま
す。カリキュラム概要、募集要綱などにつきましては、

東京工業大学大学院 キャリアアップMOTのウェブサイト
http://www.mot.titech.ac.jp/cumot/sss/scm/

をご覧下さい。

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【「穫れたて調達情報」コーナー開設のご案内】

弊社では、この度、お付き合いさせて頂いている優良サプライヤの方々か
らこっそり教えて頂いた、穫れたてのお得情報をご紹介する「穫れたて調
達情報」コーナーを、弊社サイト内に設けました。

「穫れたて調達情報」の第一弾は、バクテリアを99%捕捉する「サージカ
ル/メディカルマスク」と、花粉症対策や食品加工等の衛生作業向けの
「フェイスマスク」です。今回のお得な点は、中国工場からの直接調達に
よる価格優位性です。

今回のマスクご紹介を記念し、不織布三層マスクを関東地域への送料込で
1カートン=5,510円(50枚/1ケース×40ケース=2,000枚、1枚=2.76円)
で販売します。限定100カートンの特価販売です(関東地域以外の方は別
途ご相談させて頂きます。お気軽にお問合わせ下さい。)

「穫れたて調達情報」ならびに「サージカル/メディカルマスク」「フェ
イスマスク」の詳細情報はこちらです。 ⇒
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【貴社の取組事例や優良サプライヤ様を無料で応援させて頂いています】

弊社では、企業規模やブランドに関わらず、本当に良いモノが売れる社会
に微力ながらでも貢献したく、弊社が評価する環境負荷を低減する商品・
サービスの開発事例や優良サプライヤ様について、この環境調達.comや、
弊社のお客様や調達・購買部門の方々などに対する弊社からの情報発信を
通じて無料でご紹介させて頂いています。

是非、貴社の環境に配慮した優れた商品・サービスの開発事例や優良サプ
ライヤ様について、情報をお寄せ下さい。

弊社が応援するのは、

1.既存の商品・サービスに対して競争力を持つこと
2.実際に環境負荷を低減するもの
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この三点を弊社が評価できるものであれば、お寄せ頂く情報の様式は自由
です。環境負荷を低減する優良商品・サービスの開発事例やサプライヤ様
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グ業やソリューション提供業の方の申し込みについてはお断りさせて頂き
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【編集後記】

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

「敬資源、敬エネルギー」いかがでしょう?使えそうでしょうか?

「そんなの単なる言葉遊びに過ぎない!」と思われたかもしれません。

でも、言霊ってあると思うんです。その言葉を使いつづけることで、自分
や周囲の人間の気持ち、行動を変えられる。また、何気なく発せられる言
葉には、その人の真の気持ちが表されているということも。

そうした意味から、まだまだ我われには、地球や資源、エネルギーを利用
できることを敬いながら、ポジティブに環境と経営を統合しよう、その過
程をワクワクしながら進めていこうという気持ちが足りないのではないか
と思います。

そうした世の中を創るきっかけに多少なりともなるのであれば、こうした
言葉遊びも、たまにはどうでしょう?(山本)

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【環境調達.com】
■発行者 株式会社 戦略調達 中ノ森 清訓
 www.samuraisourcing.com
■発行日 毎週木曜日+随時
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